本格的に売却に踏み切ってみたら…
- 中沢
- 9月8日
- 読了時間: 3分
(*)楽待新聞に気まぐれに書いているコラムの転載です
もともと不動産投資を始めたきっかけは、本業が不安定であるためにセーフティネットを作るためでした。
ですので、売却することは想定していませんでした。現金1000万円持つのと毎月8万円の収入があるのとどちらを選ぶ?と聞かれたら、迷わず後者を選ぶようにしてきました。
気が付けば不動産収入が本業収入をたまに超えるくらいになってくるようになってきて、「はて? 本業は結構大変なのに…」と思うようなことも。
それだけならいいのですが、本業の方で少し手というか気を抜くようなこともどこかで出てきてしまいました。
いっそのこと不動産だけにするか、いやいや、自分の志向(本業)を貫くべく気持ちを入れ直すんだ、なんてことも思うように。
そんな折に、どうしても取得したい会社様(本業はコンサルティング業と、会社買収です。低迷・破綻している会社を備忘価格で取得し黒字化するのが主です)と少し縁ができました。まだどうなるかわからないものの、良い会社なので相応に値が張ります。資金調達のめどは立てたものの、不動産の世界とは段違いの高金利です。そうなると、現金を用意するのが諸々望ましい。
今しかない。
3年ほど前から「ずいぶん不動産価格が上がっているから、今が売り時なのかな?」なんて思いながら、毎年、「あ、まだ上がっているのか。結果的に売らないで良かった」とも思っていました。が、読めない相場を読むよりも、自分の人生のニーズにフィットしたから今なんだと、所有する不動産の3分の1くらいを売りに出しました。
そこでびっくり。
もともと築古ばかり持っていたので融資が付きにくい、買い手が出にくいというのはわかりながらも、少し高値かな?というレンジで売り出していました。グロスで安い物件で1000万円、高いもので1億円弱です。
すると、手を上げて来てくださるのは全員外国人です。

特に、都内の物件は問い合わせが早い早い。
日本人は、問い合わせはあれど本格検討には誰も進んでくれません。皆さん、融資が出ないと退散していきます。そんななかで外国人のかたは、融資を使う人もいても物件価格の4-5割だけであとは現金。安い高い関係なく、基本はオール現金です。
国の運営を憂う立場ではありませんので、そりゃあ高い価格で検討してくださる外国人のかたと交渉を進めます。
外国人が日本の不動産を買うという話は新聞・メディアでは目にしていたものの、それは何百億のオフィスビルとかそんな世界のことだと思っていました。それが、準地方都市の1000万円の物件にまで…。
自分の子どもたち世代が不動産を買いたいと思った頃には、日本人が日本の不動産を買いにくい時代になってしまうのではないか??なんて思ってしまいます。
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