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認知症患者の家族としての対応

  • 中沢
  • 3月16日
  • 読了時間: 2分

母親が認知症の症状が出始めた当初は、いま思えば大間違いだったのですが、一所懸命「元に戻そう」「どう説得しよう」など思って対応していました。

でも、そう思って接すれば接するほどうまくいかずイライラしてしまっていました。

「同じことを何回も言わせるな」と何度思ったことか……。


ただ、そうしていたことは自分自身の驕りでしかありませんでした。認知症のことを何も知らずに接していたのですから……。

「ひょっとして、何か自分にとって知らないことがあるのではないか」そんなことを考えて、数か月経ってから初めて色々な本を手に取りました。

だいたいどの本も同じようなメッセージで通底しているのですが、最初に手に取ってとても分かりやすかったのがこの本でした。




目からウロコとはまさにこのことでした。

同じことを何回も聞いてきたりするのは、自分の言ったことを忘れているのでなくて、とてつもなく不安な状態が変わっていないだけのこと。近くの記憶ほどなくなりやすいこと。こちらの言ってることなんてわかってないだろうなんて思ったりしたことは敏感に感じ取られていること。などなどです。


どれだけ母親が苦悩していたのか、そのことに何も想像が及んでいなかったのに、色々なことをわかっているつもりで接していた自分を恥じました。


歳を取ると環境や自分の体も変化していきますし、改めて謙虚に色々なことを学んでいかないといけないと改めて思った次第でした。

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