中沢

2022年5月22日2 分

不正の実態

久し振りに現代ビジネスで、「愛人に経費で料理屋を開かせて…「雇われ社長」が起こした“プチ犯罪”のトホホな実態」と、「自分の不動産に会社の営業所を入居させ…「雇われ社長」の残念すぎる“プチ犯罪”の数々」がアップされました。

記事のきっかけになったのは、投資ファンドの代表のかたと雑談しているなかで、「雇った社長は結局全員辞めてもらったけど、まともな理由の人は一人もいなかった」というセリフが出てきたことでした。

「まともな理由ではない」とは、本来は業績を上げてもらうことを期待しているのに、業績が悪くなったという理屈ではないということでした。理由の全ては、不正によるもの。

私自身、業績が悪くなった、その後に連れてきた社長がさらにダメにした、という状況で経営者を担うもしくはアドバイザーに就くことが多いので、そうした痕跡をたくさん見てきました。それをネタにしています。

しかしなぜ外部からわざわざ雇って、ダメにするのでしょうか?

それは言ってみれば、選ぶ方が悪いというのが私の見方です。

典型的な例で言えば、化粧品会社でオーナーが投資ファンドなどに変わり、その新社長に、ブランド出身の人や美容関連の業界出身の人を連れてくるケースです。

そうしたバックグラウンドの人にありがちなのは、広告代理店と楽しく遊んだり商品開発をすることであったりしますが、会社の業績にそうしたことが影響することはごく一部です。

基本的な組織運営や投資配分のあり方などは、業界関係なく共通した基礎的な所作というものがあり、それが軽視されます。

それを理解しないオーナーが、「業界のプロに」といって雇うケースにおいてよく失敗します。

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